東京外国語大学と台湾淡江大学が実施している共時国際語学協働講義についてとりあげた。本講義はコミュニカティプアプローチでデザインし、学生を主体としている語学協働授業である。テレビ会議やテレビ電話を使って、同年代のネイティブ話者の学生と討論を行うことによって、実践的に語学四技能を養成することができる。画面上であるとはいえ、ターゲット言語の生の環境を教室内に導入し、ネイティブ話者の学生とコミュニケーションをするという点で、コミュニカティプアプローチにそった授業が展開できる。さらに与えられたグループ課程制作し、実際のコミュニケーション活動で収集した資料をまとめてppt発表をおこなう作業を通して、語学力だけではなく、課題研究プロセスの基本構成力、仕事分担などの人間協調力も向上する。有効的な遠隔授業を行うには、設備を整えるのみならず、学習者の自主かつ自律的な学習を促す教室活動及びシラバスデザインが漢人であると考える。いままでのコミュニカティプアプローチでデザインした語学的教室活動では単一の教室における非母語話者学習者の作業が中心となっていた。インタネットの技術の発展によって、コミュニカティプアプローチでデザインした語学的教室活動はターゲット言語のネイティブ話者と直接に交流しながら、学習できる環境になりつつある。 このように共時国際語学協働講義はネットワークツールやシラバスデザインを工夫することによって、今後更なる発展が期待できる。
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