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2010 年度 実績報告書

機械学習の知見に基づく英語冠詞習得プロセス研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520564
研究種目

基盤研究(C)

研究機関神戸大学

研究代表者

田中 順子  神戸大学, 大学院・国際文化学研究科, 准教授 (90335406)

研究分担者 村尾 元  神戸大学, 大学院・国際文化学研究科, 准教授 (70273761)
キーワード第二言語習得論 / 英語冠詞 / 教育工学 / 心理言語学 / 学習理論 / 機械学習
研究概要

本研究は、英語冠詞学習プロセスについて、機械学習を使用したモデリングと、人間を被験者とした実験研究の両方を融合させて、その学習プロセスを解明しようとするものである。本研究では、コンピュータを使った機械学習によって英語冠詞を事例学習させてその学習達成度を測り、その上でいくつかのアルゴリズム(処理手順)を加えて学習の到達度を評価する。特定のアルゴリズムを使用して学習が促進されたならば、そのアルゴリズムを参考にして、人間の冠詞学習に導入する要因を選び、その要因を変数として操作し、効果的な教授・学習プログラムにつながるかどうかを検討する。これらの情報を統合して、効果的な英語冠詞学習のための介入方法や学習プログラムを提案することを目指すものである。
平成22年度は、冠詞の正しい創出につながる分類ルールを帰納的に学習させるための要因の検討を、人間の学習と機械学習のモジュールに分けて行った。具体的には、(1)第二言語学習者の冠詞選択の様態と誤りの原因の検討と、(2)英語コーパスの選択と学習モデルの検討を行った。
人間の学習モジュールにおいては、英語冠詞を母語(L1)から敷衍して学習ができない言語として日本語を選択し、日本諾をL1とする大学生を被験者として実験を行って英語冠詞を正しく使用する際の要因となる定性と特性を被験者が正しく識別しているかどうかを検討した。
機械学習モジュールでは、英語コーパスをコンピュータに読ませ、正しい冠詞創出につながる分類ルールを帰納的に学習可能かどうかを検討する為の準備を行った。英文コーパスとしてThe Lancaster Parsed CorpusとThe Susanne corpusを選択し、学習アルゴリズムとしてはQ-learningとHidden Markov Model(HMM)を選択した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] A reinforcement learning with switching controllers for a continuous action space2010

    • 著者名/発表者名
      Masato Nagayoshi, Hajime Murao, Hisashi Tamaki
    • 雑誌名

      Artificial Life and Robotics

      巻: 15 ページ: 97-100

    • 査読あり
  • [学会発表] HMMによる時系列データ組織化手法の行動認識への適用2011

    • 著者名/発表者名
      蘇彦聡、村尾元
    • 学会等名
      第38回知能システムシンポジウム
    • 発表場所
      神戸大学(兵庫県)
    • 年月日
      2011-03-17
  • [学会発表] Accuracy and certainty in the learning of L2 English articles by article-less L1 Japanese learners.2010

    • 著者名/発表者名
      Junko Tanaka
    • 学会等名
      Second Language Research Forum (SLRF) 2011
    • 発表場所
      Univ.of Maryland, USA
    • 年月日
      2010-10-17
  • [学会発表] 日本人英語学習者による英語冠詞の定性と特性の弁別:冠詞使用の「正確さ」と「確かさ」の分析をとおして2010

    • 著者名/発表者名
      田中順子
    • 学会等名
      第36回全国英語教育学会 大阪研究大会
    • 発表場所
      関西大学(大阪府)
    • 年月日
      2010-08-08

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公開日: 2012-07-19  

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