• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

英語語用論的能力の教授法開発-発達モデルの検証と教授効果の測定から

研究課題

研究課題/領域番号 22520565
研究機関神戸大学

研究代表者

大和 知史  神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 准教授 (80370005)

研究分担者 田頭 憲二  広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (00403519)
磯田 貴道  広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (70397909)
キーワード語用論的能力 / 教授効果 / 動機づけ
研究概要

本研究の目的は,「日本人英語学習者の語用論的能力を発達させるために,有効な教授法はどのようなものか」を研究テーマとして,学習者の語用論的能力の発達過程をより詳細に記述をした上で,語用論的能力の指導モデルを構築し,各発達段階に有効な教授法を明らかにすることである。
これまでに,動機づけ要因が語用論的意識に及ぼす影響を,アンケート調査を基に考察した。その結果,より自律的である学習者ほど,語用論的誤りへの気づき度が高いことが明らかとなった。換言すれば,より自律的である学習者ほど,形式へのnoticingから,語用論的内容を含めたunderstandingへの意識の移行(Schmidt,1995)がなされていることが示唆された(田頭・大和・磯田,2011)。また,習熟度を要素の一つに加えた調査では,先と同様の傾向が見られたことに加え,必ずしも習熟度が高い方が,語用論的意識が高い訳ではないことが明らかとなった(大和・田頭・磯田,in press)。
これらの結果を受け,平成23年度においては,語用論的能力の発達過程の明確化の一環として,測定方法の観点から心理言語学的手法である反応時間測定を用いることを検討してきた。その準備段階として,依頼表現のうちどのような表現が最も典型的であるのかについて調査を行うこととし,学習者に対してパイロット調査アンケートを実施した。
次年度以降は,その調査を基に,項目の精選を行い,反応時間測定を実施する予定である。また,それらの調査結果を受けて,教授法の更なる検討と,測定方法の観点の検討に入る予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初2011年度途中で出版予定となっていた,大和・田頭・磯田(in press)の査読が大幅に遅れ,論文の修正等に予想外の時間が掛かってしまい,その後のアンケート項目の検討・パイロット調査の実施等に関して十分な打ち合わせを重ねることができなかったため,(3)の自己評価とした。

今後の研究の推進方策

自己評価にある通り,当初計画よりもやや遅れているため,早急に語用論的能力の教授法と測定法の検討に入りたい。具体的には,測定法の一つとして検討している心理言語学的手法(反応時間の測定)を行うために,項目の精選,実施の準備を進める。その結果を基に,指導モデルの構築を行いたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Pragmatics & Language Learning vol.132012

    • 著者名/発表者名
      Kasper, G., Greer, T.S.Roever, C.(eds.)
    • 出版者
      National Foreign Language Resource Center(selected paperとして掲載決定)(in press)

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi