研究概要 |
1. 前科学研究費による研究で、意味プライミング法による、中学生・高校生用単語認知テストを作成した。パイロット実験を実施した結果、正答数が低い問題項目に修正を加え完成した。 2. 今年度は、多読により統語解析力の自動的処理能力が伸びるかどうかを測定するためon-lineによる統語解析テストを作成することを目標とした。最初に、どのようにしたら、また、どのような統語の特徴を測定すればよいかを知るため、統語解析に関する先行研究の文献を調べた。読んだ主な文献は下記の通りである。 Marinis, T., Roberts, L., Felser, C., & Clahsen, H. (2005), Dussias, P.E. (2003),Cain, K(2007) McDonald, L.L. (2005), Frenck-Mestre, C., Jiang, Nan. (2007), Papadopoulou, D. (2005) 3. 分法知識と文法知識を運用する力に差があるかどうかを知るため、またどちらが読解力を説明力があるかを知るため、on-line実験だけでなく、off-lineの問題も作成をした。試行錯誤の結果、反応速度を測定するon-line実験には適した問題があるので、一部(語または語句の順序に関する正誤問題)はon-line用の独自の問題を作成した。問題の種類は、morpheme level, phrase level, sentence levelの問題を、pre-testとpost test用の2種類を作成した。2年目にパイロット実験を実施して改善する予定である。
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