(a) Moodle版ERRMarker改善と機能拡充 Moodle版ERRMarkerモジュールの開発に関して、日本情報株式会社、瀧本氏・中山氏の開発協力を得て、システムの基本設計と改善を図り、ERRMarker機能の基本事項を整備することができた。また、研究代表者・研究分担者とで教授者用マニュアルを整えることができ、平成23年度には、この添削手法を試用する協力者を募り、指導実践して頂くための準備を整えることができた。 (b) オンライン文法ガイド・ワークブック、学習者ポートフォリオの構築 自主学習など学習記録を残せる学習者ポートフォリオの構築を目標として、平成22年度は、語学専用自習室の自主学習者を対象とした学習記録と学習カウンセリングを実施した(対象10名)。これにより対面での学習方法カウンセリングだけでなく、学習記録をつけさせること、それにフィードバックすることの重要性が明らかとなった。この実践結果は、次年度のポートフォオ構築に反映していく。 (c) 語彙誤用のつまずきと、その要因に関する調査 セミダイレクト添削指導が目標の1つとしている「場面に応じて正しく選べる語彙や文法の獲得」に関して、まず現状ではどのような問題点があるのかを明らかにしようと試みた。平成16年度~22年度までの英作文セミダイレクト添削データ(2092件)ならびに、平成22年度の基礎英語調査(3926件)を対象に分析した。この結果は、添削指導と密接に結びつく、オンラインワークブックに反映していく。 外国語教育メディア学会(LET)2010年度春季(第75回)中部支部研究大会にて「品詞認識の欠如による誤用傾向」を口頭発表。外国語教育メディア学会(LET)50周年記念全国大会にて「英語ライティング添削指導のためのMoodle版ERRMarkerの開発」を口頭発表した。
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