• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

国際共通語としての英語の音声的特徴に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520593
研究機関名古屋学院大学

研究代表者

清水 克正  名古屋学院大学, 外国語学研究科, 名誉教授 (10083792)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード英語 / 国際共通語 / 閉鎖子音 / VOT / アジア諸言語
研究概要

平成24年度は、本研究の最終年度であり、研究の目的を達成するため、過去2年間(平成22年度、23年度)に得られた音声データを整理し、今までの調査で不十分と考えられるデータを補充し、研究成果の公表と最終報告書の作成を行った。過去2年間において、アジア諸言語話者の英語の音声データを収集し、音声分析の結果の考察を進めてきたが、タイ語、中国語話者のデータは不十分であり、平成24年度においてこれらの話者については補充を行った。こうしたデータの補充に基づき、国際共通語としての英語の閉鎖子音について、その特徴の考察を行った結果、(1)アジア諸言語の話者は、閉鎖子音の発話に関し、声帯振動の開始時間(voice onset time, VOT)という時間的な尺度で主要範疇を弁別している、(2)国際共通語として学ぶ英語について、母語と目標言語におけるVOT値の近似性が重要で、非英語母語話者は母語と目標言語との間で同化移入を行っている、(3)タイ語に見られるように、母語の中に英語の音声が欠如する場合には学習言語において新たなる範疇を設定する、ことなどが明らかになった。こうした結果に関し、一般的に適用できるか否かについてはさらに検討することが必要であるが、英語の閉鎖子音について、学習上の特徴を明らかにすることができたと考えられる。これらの結果について、最終年度での研究成果の公表として、平成24年9月に実施されたイギリス言語学会(LAGB)にて発表し、さらに『名古屋学院大学論集(言語・文化篇)』(Vol.24,No.1)に成果の一部を出版した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] タイ語話者による第3外国語学習におけるVOTに関する考察2012

    • 著者名/発表者名
      清水克正
    • 雑誌名

      名古屋学院大学論集(言語・文化篇)

      巻: 24 ページ: 61~72

  • [学会発表] A Study on Phonetic Characteristics of English and Japanese Stops Produced by Thai Learners2012

    • 著者名/発表者名
      清水克正
    • 学会等名
      LAGB Annual Meeting 2012
    • 発表場所
      University of Salford
    • 年月日
      20120905-20120908
  • [学会発表] 閉鎖子音の音声的特徴について ー アジア諸言語の音声分析より

    • 著者名/発表者名
      清水克正
    • 学会等名
      京都大学言語学懇話会
    • 発表場所
      京都大学
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi