研究課題/領域番号 |
22520613
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
永井 典子 茨城大学, 人文学部, 教授 (60261723)
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研究分担者 |
綾野 誠紀 三重大学, 人文学部, 教授 (00222703)
岡田 圭子 獨協大学, 経済学部, 准教授 (90316274)
中西 貴行 常磐大学, 人間科学部, 講師 (10406019)
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キーワード | 学士課程教育 / 英語教育 / 入学前教育 / CEFR / ELP / ポートフォリオ / 自己管理学習 / 動機付け |
研究概要 |
平成22年度は、「学士課程教育導入英語ポートフォリオ」の作成に必要な基礎調査研究を行った。基礎調査研究は、これまでにヨーロッパや国内で作成されている言語ポートフォリオの比較研究と学習者の動機付けに関する文献研究である。 言語ポートフォリオの比較研究では、ヨーロッパの高等教育で使用されているCan-doチェックリストと日本で開発されたCan-doチェックリストの項目および評価段階を比較対照し、それぞれの特徴、日本の学士課程導入教育で使用する観点からの長所及び短所等を明らかにした。比較対照したCan-doチェックリストは、ヨーロッパの高等教育用Can-doチェックリストである、European Portfolio for University Students(CerclS 2002)、ELP Higher Education(ELC 2002)及び、日本国内で開発されたCan-doチェックリストの『清泉アカデミックCan-do尺度』(長沼&宮崎2006)、『英検Can-doリスト』(http:www.eiken.or.jp/about/cando.html)、茨城大学Can-do List(阿野他2007)である。これらの言語ポートフォリオの比較研究により、学士課程教育導入英語ポートフォリオの構成物、特に学習者の自己評価の作成に必要な項目を特定した。 さらに、学習者の動機付けに関して、Zimmerman and Schunk(1989)、Pintrich et al.(1991)、Montalbo and Torres(2004), Elliot and Dweck(2005)などの先行研究調査を行い、大学入学前の学習者が自律的に学習するために必要な自己管理学習(Self-regulated learning)についての知見を深め、「学士課程教育導入英語ポートフォリオ」にどのように反映させるのかを検討した。
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