研究課題/領域番号 |
22520620
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
金岡 正夫 鹿児島大学, 教育センター, 准教授 (00311118)
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研究分担者 |
樋口 晶彦 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20189765)
横山 千晶 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (60220571)
渡辺 敦子 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (70296797)
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キーワード | 外国語教育政策 / 社会構築主義 / 新学習指導要領 / リベラルアーツ / アンケート調査 |
研究概要 |
2年目の研究目的と研究計画にもとづき、(1)1年目に行った理論的枠組みの整理、(2)それによる初年次英語授業カリキュラムのデザイン化、(3)理論的枠組みに照らしたアンケート調査を実施した。(1)では欧米の外国語教育政策の流れとカリキュラムの歴史的流れを照応して要点整理を行った。くわえて初年次国語教育政策はリベラルアーツの理念とどう複合的に交錯しているか調査するためにオクスフォード、ケンブリッジ両大学図書館を訪問し、両大学の外国語教育カリキュラムに関する資料収集を行い、共通点の洗い出しを行った。(2)では初年次英語授業を一部利用し、社会構築主義の英語教育カリキュラムモデルとその評価基準を考案し、そのモデルの問題点を考察した。これは(1)のカリキュラム理論の応用実践であると同時に、今年度から3年間の間に段階的に施行される小~高の新学習指導要領(注:社会構築主義による教育カリキュラムの導入が注目される)との理論的共有化を考慮したものである。(3)では大学(短期大学含む)1年生を対象とした初年次英語授業および英語学習に関するアンケート調査を平成23年10月~12月に行った(関東甲信越地区および九州沖縄地区の国公私立大学生:研究分担者の都合上、上記2地区で実施)。マークシート方式で2000名以上からの回答を得た。同地区の初年次英語教育担当教員宛にアンケート(質問兼回答用紙へ直接記入)の送付も行った。学生アンケートは回収済みで、これから集計結果の分析作業に入る。教員アンケートも回収がほぼ終了し(100名以上からの回答)、同じく集計・分析作業に入る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度(1年目)、今年度(2年目)を含め、各年度当初の計画どおりに達成できている。今年度の主要プロジェクトの1つにアンケート調査(学生、教員、双方対象)があったが、統計分析を行う上で必要な被験者数を確保できたと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度(最終・3年目)に向けては、初年度研究実績(初年次英語教育カリキュラム評価に関する理論的考察と枠組みの構築)、今年度研究実績(理論ベースとのすり合わせにむけた実態アンケート調査)をもとに、(1)データの分析、(2)その結果をもとにした考察、(3)理論的枠組みとの刷り合わせに向けた最終段階としての考察、示唆、提言を本研究の集大成として行っていく。それを印刷媒体の形で公表し、学会等で発表していく予定である。
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