研究課題/領域番号 |
22520626
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
磯 達夫 麗澤大学, 名国語学部, 准教授 (40438916)
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研究分担者 |
笠原 究 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50439006)
平田 恵理 福岡女子学院大学, 人文学部, 講師 (40572293)
仁科 恭徳 京都府立大学, 文学部, 共同研究員 (00572778)
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キーワード | 英語 / 教育学 |
研究概要 |
本プロジェクトの平成22年度の目的は、小学校教員の英語語彙・表現に関するニーズを分析すること、児童の語彙知識調査を行うこと、そして、児童向け英語教材内の表現の分析を行うことであった。 まず、語彙・表現に関するニーズ分析については、外国語活動が行われる直前の学年である4年生の国語・算数の教科書及び道徳の副読本にどのようなカタカナ英語が含まれているかを調査し、効果的な教科間の連携を行う可能性について調査した。その結果、高頻度の英語語彙と重複するカタカナ英語が上記教科・科目の中で使用されている割合が高いことが明らかとなった。ここから、教科書にカタカナ英語が出現した場合に、それらが英語として使用することができることを示唆する工夫をすることによって、国語や算数、道徳などの学習からスムーズに外国語学習に移行できる可能性が示唆された。しかしながら、指導者にはこれらのカタカナ英語を英語の単語として紹介できる十分な知識と技能、またはそれらを身につける研修等が必要とされると思われる。また、一見英語のように感じられる和製英語もみられ、児童はこれらが英語でないことを判断することは難しいと思われることから、指導者が誤解を軽減することが求められる。そのためには、指導者は日頃から学校内の日常に存在する和製英語や英語以外の語源に由来する外来語に注意しておく必要があることが示唆された。 児童の語彙知識調査に関しては、調査に使用するテストの作成を念頭に置き、児童の語彙知識を調査するためにもっとも適切なタスクについての検討が重ねられた。 児童用英語教材の表現分析では、前置詞を含む表現とwh-句についての分析を行った。教材を『英語ノート』とその他の教科書に分けて比較を行った場合、前置詞の重要フレーズや定型表現にみられる重複が多くないことが明らかとなった。
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