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2014 年度 実績報告書

英語話者の物語コーパス作成とレキシカルフレーズ中心のリスニング教材の提供

研究課題

研究課題/領域番号 22520630
研究機関昭和女子大学

研究代表者

金子 朝子  昭和女子大学, 文学研究科, 教授 (10138505)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
キーワード物語コーパス / リスニング教材 / レキシカルフレーズ
研究実績の概要

英語母語話者が子供の頃に聞いた物語を語ってもらい、それらを録音して作成した物語コーパスをほぼ完成し、『世界の英語話者が語る子供の頃によく聞いたお話』と題したサイトにまとめた。ここには、物語のページとその音声が収録され、コーパス分析のためのテキストファイルも掲載してある。さらに話者のバックグランドと物語のエピソードも参照できるようになっている。
さまざまな物語が、四英語圏(イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア/ニュージーランド)の、年代の違う話者に語られ、同じ物語が語られた例も少なくない。同じタイトルで語られた物語をアールネ & トンプソン (1981)やプロップ (1983)に基づいて分析した結果、大まかな物語の基本構造は共通であった。加えて、語りで用いられるレキシカルフレーズにも細かな差違はあるものの、物語の構造に関わる表現やフレーズ、例えば『三匹の子豚』の"I'll huff and I'll puff and I'll blow your house in"等は、その物語の特徴を示すものであり、語り手の所属する英語圏と年齢要因にはほとんど左右されていなかった。
一方、多くの話者が、子供の頃に聞いた物語を絵本等で繰り返し読んだ経験を持ち、例えばペローとグリムの『赤ずきん』のように、物語自体の内容が歴史的に変化したものについては、年齢要因に影響を受けている例も見られた。
学習教材として、語りや読み聞かせによって物語を活用することは、学習者がその物語に用いられている独特の言い回しに触れ、同じ表現を繰り返し聞き、語り手が作り上げる英語の音とリズムを楽しむ良い機会となるであろうことも明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 英語母語話者が語る物語と英語教育での活用(2)『赤ずきん』2015

    • 著者名/発表者名
      金子朝子
    • 雑誌名

      学苑

      巻: 894 ページ: 2-16

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [備考] 世界の英語話者が語る子供の頃によく聞いたお話

    • URL

      http://aso.swu.ac.jp/corpus/

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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