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2010 年度 実績報告書

英語の受動的能力におけるメタ認知ストラテジーの働きとその育成プラン

研究課題

研究課題/領域番号 22520639
研究機関ノートルダム清心女子大学

研究代表者

高橋 幸子  ノートルダム清心女子大学, 文学部, 准教授 (50299244)

キーワード英語教育 / メタ認知方略 / 受動的能力 / よい学習者 / 授業外活動
研究概要

本研究の目的は、メタ認知ストラテジーが、大学生の英語のリスニング力とリーディング力に与える影響について探ることである。いまだに全貌が明らかにされていないメタ認知ストラテジーの働きを明確にすることによって、英語を苦手とする大学生を「よい学習者」に育てる育成プランを提案することができると考える。
平成22年度、大学1年生92名を対象に予備調査を行った。実験群と統制群を設け、英語リスニング・リーディングの授業内・授業外の活動を準備した。両群には、同じ量と質のインプットを与えたが、実験群のみに、メタ認知ストラテジー育成プランを実施した。この育成プランは、毎回の授業外活動の後で、メタ認知ストラテジーの調査票に記入させていくものである。このことにより、実験群の研究参加者は自分自身の学習過程に注目し、英語活動における自己内省力を育てていくことが期待された。週1回の授業の中では、精読・精聴・リーディングスキル・リスニングスキルを伸ばす訓練を行い、授業外では、コンピュータを使った多読・多聴活動をさせた。
プリテストとポストテストの結果を分析したところ、両群ともに、リーディング能力の向上が見られたが、リスニング能力での向上はなかった。実験群と統制群との間の有意な差は見られなかった。つまり、実験群対象に行われたメタ認知ストラテジーの育成プランの効力はなかったことになる。この結果は、メタ認知ストラテジー育成プランに質問票のみを用いたことや、予備調査期間にリスニングとリーディング共にインプットを増やしたことで研究参加者の負担を大きくしてしまったことなどが考えられる。本調査には、育成プランの改良や研究手順の若干の変更を計画している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The effects of metacognitive monitoring training on L2 reading proficiency.2010

    • 著者名/発表者名
      Sachiko Takahashi
    • 雑誌名

      Proceedings of CLaSIC 2010

      ページ: 783-791

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Attribution theory, self-efficacy theory, and their role in meta-cognitive strategy training in L2 reading.2010

    • 著者名/発表者名
      Sachiko Takahashi
    • 雑誌名

      ノートルダム清心女子大学紀要(外国語・外国文学編)

      巻: 35 ページ: 108-116

    • 査読あり
  • [学会発表] The effects of metacognitive monitoring training on L2 reading proficiency.2010

    • 著者名/発表者名
      Sachiko Takahashi
    • 学会等名
      CLaSIC 2010-The fourth CLS International Conference, Centre for Language Studies, National University of Singapore
    • 発表場所
      Singapore
    • 年月日
      2010-12-02

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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