研究課題/領域番号 |
22520640
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
畑江 美佳 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20421357)
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研究分担者 |
石浜 博之 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (00223016)
佐藤 淳 鶴岡工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (10235351)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 早期英語教育 / 小学校英語教育 / 外国語活動 / 英語絵本 |
研究概要 |
平成14年度から「総合的な学習の時間」における国際理解教育の一環として小学校で実施されてきた英語活動では,自治体及び学校ごとの研究会等において教材教具の工夫がみられた。その中には「絵本」の活用も含まれていた。しかし,平成23年度からの外国語活動必修化により,内容及び教材が統一されたこともあり,「絵本」を活用する学校も減少傾向にあると推測される。しかしながら,現在も「絵本」活用の良さを支持する教育現場の声も多い。よって,その活動頻度,活動時間,活動内容,及びその効果などを調査し,外国語活動の中で効果的に活用する方法を研究することには意義がある。 本研究では,公立小学校の英語活動内での「絵本」活用実態調査(教員調査)及び絵本の選定(平成22年度~23年度),絵本活用の類型化とその改善(平成23~24年度)を行ってきた。これによって,小学校で絵本を活用しているか否かには,自治体によって開きがあり,殆どの場合,年間数冊を1度きりの「読み聞かせ」で終わらせていることが確認できた。 平成24年度は,これらに加え,フィンランドの小学校,幼稚園にて絵本等による文字指導の実際を視察し,それらを参考に,研究代表者の勤務校である鳴門教育大学の附属小学校において,絵本を使った授業を実際に展開し,事前調査,事後調査を実施し,児童の興味・関心度,聴解力,語彙習得率等を調査した。その結果,5,6年生の活動において,絵本を「読み聞かせ」及びクラス全体での「読み合い」活動が「もっと読みたい」「自分一人で読めるようになりたい」という英語を学ぶ意欲に繋がることが明らかになった。また,自然に目に触れるようにした絵本の文字情報が,読むこと(音声情報)とイラスト(意味情報)と同時に提示されることで,語彙習得にも繋がる可能性を確認した。これらの結果から外国語活動に「絵本」を活用することが有効であるとの結論に至った。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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