研究課題/領域番号 |
22520643
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
村上 雄一 福島大学, 行政政策学類, 准教授 (10302316)
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キーワード | 日豪 |
研究概要 |
本年度もまずは国内における文献や資料・史料収集を継続する一方で、オーストラリア学会や同学会等の研究会への参加や報告を行い、最新の研究成果の情報収集や研究者との情報交換も引き続き行ってきた。特に、名古屋商科大学の鎌田真弓教授が研究代表を務めている「アラフラ海域における越境と管理」の第3回研究会(平成24年12月22日大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター 麻布台セミナーハウス)において、「19世紀末から20世紀初頭における北部オーストラリアの日本(人)イメージ」と題して報告を行った。 また、昨年度の調査旅行の結果を踏まえ、平成24年度末に実施した現地調査においても、オーストラリアにおけるさらなる文献や資料・史料収集を行う一方、オーストラリアにおける日系人移民研究者であるクィーンズランド大学の永田由利子先生から、最近のオーストラリアにおける日豪研究に関する動向など、さまざまな有益な情報を提供していただくことができた。 そして、この研究から得た知見も活用すること形で、オーストラリア学会の紀要において、日豪関係の新刊書(鎌田真弓編著『日本とオーストラリアの太平洋戦争』)の書評も担当することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2011年1月オーストラリア・ブリスベンにおける大洪水、そして、同年3月11日に発生した東日本大震災とそれに続いた福島第一原子力発電所の人災事故が、本研究者が在籍している福島大学での研究活動へ大きな影響を未だに与え続けている。 また、海外の研究協力者との日程調整がなかなかつかず、予定よりも出張を延期することもあった。 現在、それらの影響による遅れを挽回すべく、鋭意研究を進めているところである。
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今後の研究の推進方策 |
今後も国内での文献・史料・資料収集を続けるとともに、これまで訪れることができていなかったオーストラリアにおける調査旅行や研究協力者との情報交換も引き続き行い、最終的な研究成果執筆に必要とされる情報を最大限収集するとともに、オーストラリア学会や共同研究会等、機会を見つけて、研究成果の一部も公表していくようにしたいと考えている。
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