最終的な研究成果のとりまとめにかかる一方、今年度も国内における文献や資料・史料収集をできる限り継続した。今年度もオーストラリア学会の全国研究大会への参加や各種研究会へ参加することで、最新の研究成果の情報収集や研究者との情報交換を行ってきた。例えば、2014年10月には日豪関係をテーマとするオーストラリア学会と追手門学院大学オーストラリア研究所共催の地域研究会に参加したが、報告者や多くの参加者から新たな知見を得たり、本研究によって得た知見を有効に活用することもできた。
オーストラリアにおける資料・史料収集も継続して行い、できるだけ最新の文献や論文の入手を最後まで試みた。また、今年度もオーストラリアにおける日系人移民研究の第一人者であるクィーンズランド大学の永田由利子先生に現地でお会いし、オーストラリアにおける日豪研究に関する動向や新資料の紹介など、多くの有益な情報を提供していただいた。
2015年3月には本研究の成果の一部として「19世紀末から20世紀初頭の白豪主義と北部豪州の日本人労働者」が『行政社会論集』(第27巻 第4号)に掲載された。また、2015年6月には、本研究の成果の一部を、オーストラリア学会全国研究大会におけるテーマセッション、「在豪日本人研究の現在」で発表する予定である。
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