研究課題
基盤研究(C)
本研究では、草創期蘭学の実態と歴史的意義を解明するために、医者・蘭学者の前野良沢(1723-1803)を取り上げた。彼の著訳書と蘭書などの関連資料を収集・分析した結果、前野良沢が西洋医学のみならずオランダ語・ロシア史研究の先駆者でもあったこと、彼の本領は医者というよりも言語学者に近かったことが明らかになった。また、不明とされていた前野良沢の翻訳と幕府の対外政策との関係にも新しい情報が得られたので、既存の前野良沢伝の加筆修正を試みることが出来た。
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