本研究は研究代表者が取り組んできた<第二次世界大戦期までの日本-アフリカ関係史>の研究を出発点に、対象地域を東アジア(主に中国、朝鮮半島、日本)とアフリカに設定し、世界史的な観点や枠組みを意識した取り組みである。とりわけ、19世紀末から20世紀半ばの東アジアとアフリカの関係におけるいくつか重要な諸相を、世界史的な視点から明らかにすることを目的とした。それはまた、従来、アジア史やアフリカ史において、個別に扱われてきた諸相を繋ぐ接続性を見出す作業であり、その関係性についての歴史学および歴史哲学的考察となった。本研究では、個人研究を遂行するとともに、今後、この大きなテーマを国際的な規模で論じるための共同研究の可能性も探った。
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