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2011 年度 実績報告書

日本中世の「外国人居留地」に関する比較史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520654
研究機関東北大学

研究代表者

柳原 敏昭  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30230270)

キーワード日本中世史 / 国際交流 / 唐坊 / 唐人町 / 久米村
研究概要

本年度は中世後期から近世にかけて外国人居留地が存在した地域を選定して、現地における調査と資料収集を中心として本研究を遂行した。
対象の第一は唐人町遺称地であった。まず福岡県域の唐人町について福岡県立図書館において基礎的な資料の収集を行った。また、鹿児島県域の唐人町、宮崎県都城市所在の唐人町に関する資料収集を鹿児島県立図書館を中心に行った。刊本が中心ではあるが、多くの資料を複写して持ち帰ることができた。
対象の第二は、琉球王国時代の久米村(中国人居留地)の故地(沖縄県那覇市)である。まず那覇歴史博物館、沖縄県立図書館などにおいて文献収集を行い、古地図をはじめとして現地でしか入手しがたい資料の写を数多く入手することができた。また、当初の計画にはなかったことであるが、琉球王国に関する史料集が数多く出版されていることを知り、これらを本研究費にて購入した。次に那覇市歴史博物館学芸員のご案内で現地を歩き、琉球王国時代の外国人居留地所在地の旧地形、街路の様子、施設の配置等々につき多くの知見を得ることができた。これに加え昨年度から繰り越した研究費によって琉球王国の首里地区の調査を行っている(この調査でも那覇市歴史博物館学芸員からご案内いただくことができた)。その結果、王宮を中心とする首里と外港那覇、そして外国人居留地である久米村の空間的・歴史的な相互関係を実地に即して把握することができ有益であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2011年3月11目に発生した東日本大震災による被災の影響が残り、調査旅行の実施が年度後半になった。また、年度当初に遂行できなかった他の研究課題に忙殺されることになった。したがって調査で得た資料の十分な分析を行うことができず、成果の発表が数的に乏少となった。

今後の研究の推進方策

23年度の調査旅行で得た資料の分析を早急に進め、成果を学会発表、論文の形で公表する。国内調査はできるだけ年度前半に行うようにする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [図書] 古代・中世の境界意識と文化交流2011

    • 著者名/発表者名
      柳原敏昭, 他(共著)
    • 総ページ数
      265-268
    • 出版者
      勉誠出版
  • [備考]

    • URL

      http://www.honey.ne.jp/~szell/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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