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2012 年度 実績報告書

日本中世の「外国人居留地」に関する比較史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520654
研究機関東北大学

研究代表者

柳原 敏昭  東北大学, 文学研究科, 教授 (30230270)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード日本中世史 / 国際交流 / 唐坊 / 唐人町 / 日本中世の港町
研究概要

国内調査としては、以下を実施した。①鹿児島県霧島市国分の旧唐人町調査。②山口県内の「唐坊」遺称地である、阿武町奈古「東方」、長門市三隅「東方」調査、および③海外とも連絡した可能性のある中世港町として注目される島根県益田市域の調査。
このうち特に②の「唐坊」遺称地調査では、現地の図書館・役場にて資料を収集するとともに、実地調査を行った。その結果、いずれも河口部の河川近くに立地していること、交易に関係すると考えられる小字「市」に隣接しているなどを確認した。
海外では、インドネシア共和国のバンテンとジャカルタにて調査を実施した。とくに前者は15~19世紀に港市国家として栄えたバンテン・ラーマの故地で、中国人居留地跡がある。そこで寺院・墳墓等を調査するとともに、外国人居留地の立地について多くの知見を得た。
研究成果の報告としては、3回の口頭発表を行った。すなわち、a.5月の隼人文化研究会(於鹿児島市)、b.9月の「歴史を活かしたまちづくり講演会」(於島根県益田市)、c.11月の史学会大会日本史部会(中世)シンポジウムのコメント(於東京都)。このうちbは上記国内調査の②③に基づいて、外国人居留地も存在した12世紀の日本列島をめぐる交易ネットワークの中での益田の位置づけについて基調報告し、島根県内の中世港湾遺跡の発掘担当者と共にシンポジウムのパネリストをつとめた。
本年度はインプットが中心であったが、中国地方の調査を実施できたこと、東南アジアの「外国人居留地」と日本国内のそれを本格的に比較研究する上での基礎資料を得たことが成果であった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 黒島敏氏報告へのコメント2012

    • 著者名/発表者名
      柳原敏昭
    • 学会等名
      史学会大会日本史部会(中世)シンポジウム「中世史学の未来像を求めて」
    • 発表場所
      東京大学大学院文学研究科(東京都)
    • 年月日
      20121111-20121111
  • [学会発表] 基調講演 益田の港湾遺跡と清盛の時代の交易2012

    • 著者名/発表者名
      柳原敏昭
    • 学会等名
      島根県益田市 歴史を活かしたまちづくり講演会 パート14
    • 発表場所
      島根県芸術文化センター(益田市)
    • 年月日
      20120923-20120923
    • 招待講演
  • [学会発表] 『山田聖栄自記』と『奥州余目記録』2012

    • 著者名/発表者名
      柳原敏昭
    • 学会等名
      隼人文化研究会例会
    • 発表場所
      鹿児島県歴史資料センター黎明館(鹿児島市)
    • 年月日
      20120519-20120519

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公開日: 2014-07-24  

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