岩手県一関市大東町にある一関市立芦東山記念館には東山の著作・日記や書状などが300点余所蔵されているが、専任の学芸員が不在めため未整理であった。そこで、学生を研究協力者として雇用し、史料を1点ごとに封筒に収納して整理するとともに、基本データをノートパソコンに入力して目録作成を行った。この作業は本年度で完了し、史料を閲覧利用に供しうる状態にすることができた。史料目録は記念館のホームページでも公開する。 平成22年末に東山の生家の屋号「深草」芦家の御子孫より50点余の書状などが記念館に新たに預けられたので、年度末に急遽その整理と目録化にも着手したが、半分程度未整理分が残り、来年度に持ち越さざるをえなかった。 また、東山の生家から義兄の孝之丞が分家創設した「柴桑」芦家には、東山関係の文書や江戸時代後期の仙台藩大肝煎文書などが数万点所蔵されている。本年度は母屋で保管されている数千点について調査・整理し、目録を作成した。土蔵には大量の史料が保管されているので、この作業は今後も継続する。 平成22年10月24日には、芦東山記念館開館3周年記念特別展講演会において、大藤が「江戸時代の文化・学問環境と芦東山」という演題で講演し、調査で得た知見を市民に披露した。惑
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