研究課題
平成22年度においては、研究代表者の浅倉と、研究分担者の岩本、及び研究連携者の花岡公貴の3名を中心に、研究目的の「(1)榊原家に伝来した資料群の成立過程と近代に至る改変の解明」に関わる作業として、榊原家蔵書の集積の過程とその変遷を解明するため、元禄期から昭和前期に至る書誌目録を収集した。これらを分析することで、近世・近代の蔵書目録や系譜史料の位置付けと相互の関連について、一定の見通しを得ることができた。また、研究目的の「(2)史書編纂と資料群との有機的な関連の解明にあわせ榊原家の家意識について明らかにすること」に関わって、榊原家編纂の史書「御当家紀年録」稿本のデジタル撮影を行い、DVDとした。あわせて研究分担者の藤實が、「武鑑記事と大名家の家意識」をテーマとする研究報告を、平成22年7月の当科研研究会において行った。さらに、研究分担者の松尾・福田・畔上と研究連携者の荒川将は、研究目的の「(3)『高田藩榊原家史料』に収められている個別史料の分析により、伝来の経緯を明らかにするとともに、幕藩政史、家族史、文化史、近代政治史などに分析の成果を還元すること」に取り組んだ。研究目的全体に関わって、姫路市立城郭研究室において、榊原家旧蔵資料の調査を行った。
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日本歴史
巻: 754号 ページ: 90-91
九州産業大学国際文化学部紀要
巻: 46号 ページ: 13-30