研究課題/領域番号 |
22520660
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
浅倉 有子 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (70167881)
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研究分担者 |
松尾 美恵子 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (20072423)
福田 千鶴 九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (10260001)
藤實 久美子 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 准教授 (90337907)
畔上 直樹 上越教育大学, 准教授 (20315740)
岩本 篤志 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 助教 (80324002)
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キーワード | 日本史 / 伝来資料 / 榊原家 |
研究概要 |
平成23年度は、研究目的の(4)「榊原家の事例をモデルケースとして、他家と比較検討することで、大名・華族家の資料群の存在意義と伝来の秩序について一定の見通しを示すこと」に関わる調査を、長野市の真田宝物館所蔵の真田家文書を対象に実施した。調査にあわせて研究会を開催し、研究の方向性を確認した上で、相互の研究成果の共有を図った。また、研究目的の(4)に関わる成果として、研究分担者の岩本篤志は、新発田藩溝口家の蔵書目録に関する研究論文を発表した。 研究分担者の松尾美恵子は、研究目的の(2)「史書編纂と資料群との有機的な関連の解明にあわせ、榊原家の家意識について明らかにすること」に関わる成果として、榊原忠次編纂の「御当家紀年録」などを用いた成果を発表した。 研究代表者と花岡公貴・荒川将の2名の連携研究者は、榊原家の所蔵を離れた資料の確認調査を愛知県西尾市の岩瀬文庫で行い、同文庫所蔵の榊原家関係史料を収集した。 以上の諸成果にあわせ、研究代表者と各研究分担者は、それぞれの役割分担に即した調査等を行い、研究を進めた。総体として、榊原家を中心に、大名家・華族家に伝来する資料群(文書、道具類、蔵書等の総体)の存在意義と伝来の秩序を、史書編纂や家意識などとの関連のもとに解明することをめざすという、本研究課題の目的を果たすべく研究を進捗させた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
すでに平成22年度において、研究代表者等により『高田藩榊原家書目資料集成』全4巻をゆまに書房から刊行するなど、研究目的の過半を達成しているので。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は、本研究の最終年度であることから、年度末に報告書を刊行することをめざす。榊原家を中心に、大名家・華族家に伝来する資料群(文書、道具類、蔵書等の総体)の存在意義と伝来の秩序を、史書編纂や家意識などとの関連のもとに解明することをめざすという、本研究の目的を達成するために、研究代表者・研究分担者がそれぞれの役割分担に応じて補充調査を行い、研究を進めていく。また、電子メール等を活用して相互の研究の進捗状況を確認しつつ、学会等にあわせて打合会を持ち、研究成果を共有する。
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