研究課題
基盤研究(C)
戦前は師範学校長、高等女学校長を、戦後は私立中学・高校長、短期大学教員を歴任した人物の思想を取り上げ、こうした在野知識人における個人より国家や天皇・皇室に高い価値を置く保守思想は、戦中に生徒や国民を鼓舞して戦争に駆り立てたことについての反省が薄く、むしろ戦後の教職追放を不本意で苦痛な体験として自覚することで戦前から戦後に持ち越されるが、その言説は戦後高まった功利主義・利己主義的な風潮への批判の言説として新たな役割を与えられ、質的な転換を遂げた上で戦後社会に一定の位置を占めたことを明らかにした。
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神戸大学文学部紀要
ページ: 37-74
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