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2010 年度 実績報告書

日本近世の労働社会に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520675
研究機関山口大学

研究代表者

森下 徹  山口大学, 教育学部, 教授 (90263748)

キーワード労働社会 / 日用 / 都市社会
研究概要

本研究は、日本近世における労働社会の構造を、瀬戸内地域を素材に検討することを課題としている。
そのため平成22年度は関連史料の収集を中心に行った。主な収集活動は次のとおりである。(1)山口県文書館架蔵毛利家文庫より、萩城下町・浜崎町関係の史料。諸事小々控や御仕置帳などから関連記事を検索、デジタルカメラにて収集した。また諸家文書のなかかからも港町関係の史料を調査し、仲仕・上荷関係の所在状況を調べた。(1)岩国徴古館架蔵岩国藩政史史料。国本と江戸などどの間で交わされた御用状留のなかに岩国城下関係史料が豊富に含まれることを発見し、デジタルカメラにて収集した。また岩国関係の絵図も豊富にあることがわかった。(2)大阪府立中之島図書館架蔵史料。大坂の仲仕関係史料を調査し、材木商関係史料のなかに仲仕関係の記事が多いことを発見した。
これらの収集活動を通しで、萩、岩国、大坂における上荷乗や仲仕など運送業に関連する「日用」層が都市社会のなかで一定の比重をもって存在するばかりでなく、民衆世界におけるヘゲモニーとしての地位を有していたとの見通しを得ることができている。労働社会の構造を考える手がかりにもなしえたし、引き続き瀬戸内沿岸部諸都市の関連史料を収集してゆくさいの、方法的な指針とすることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本近世における労働社会の構造2010

    • 著者名/発表者名
      森下 徹
    • 雑誌名

      歴史評論

      巻: 721 ページ: 56-70

  • [図書] 伝統都市1 イデア(吉田伸之・伊藤毅編)2010

    • 著者名/発表者名
      森下徹(共著)
    • 総ページ数
      302
    • 出版者
      東京大学出版会

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公開日: 2012-07-19  

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