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2012 年度 実績報告書

日本近世の労働社会に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520675
研究機関山口大学

研究代表者

森下 徹  山口大学, 教育学部, 教授 (90263748)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード労働社会 / 仲仕 / 雇用
研究概要

萩藩の労働社会について、①藩に雇用された足軽・中間などの奉公人の実態、②城下町における仲仕・上荷舩の実態、③開作地における石工労働、の3点について、収集した史料の分析を進めた。このうち①については、森下 徹『武士という身分』(吉川弘文館、2012年)のなかに成果として発表している。足軽や中間が役の代替者として藩に抱えこまれ、そのなかでの地位にこだわりを示してはいたが、所有や熟練からは無縁であったために、身分社会のなかでは異端的な行動をとるしかなかったことをのべた。
②については、浜崎地区における仲仕・上荷舩の存在形態を明らかにした。一面では頻繁な移動がみられるものの、なかには同族的なまとまりをなして、都市社会のなかに定置を果たしているものがみられること、また城下最大の祭礼住吉神社祭礼において、神輿を担ぐという中核的な役割を担っていたことなどを明らかにした。
③については、国立歴史民俗博物館共同研究において、「近世瀬戸内地域の新田開発と石工」の報告を行っている(2012年7月)。石工労働の特質として、個々人の作業自体は石を運んで積み上げるという単純なものではあるが、相互の連携や協同が不可欠であり、そのために石工はリーダーのもと集団をなして存在していたことをあきらかにしら。
また岡山藩領についての史料収集も進め、分析作業を行った。さらにこれまで収集してきた広島県立文書館の尾道関係史料、大坂の仲仕史料についても分析をした。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 近世瀬戸内地域の新田開発と石工

    • 著者名/発表者名
      森下 徹
    • 学会等名
      国立歴史民俗博物館共同研究
    • 発表場所
      国際ファッションセンタービル(東京都)
  • [学会発表] 城下町萩の町人社会

    • 著者名/発表者名
      森下 徹
    • 学会等名
      近世大坂研究会
    • 発表場所
      大阪市立大学(大阪市)
  • [図書] 武士という身分―城下町萩の大名家臣団―2012

    • 著者名/発表者名
      森下 徹
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      吉川弘文館

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公開日: 2014-07-24  

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