(1) 板碑の調査 〔松島町雄島の調査〕4月から8月にかけて干潮時の7回、雄島周辺の海底調査を実施し、291点の板碑(破片を含む)を採集した。今回の作業で、雄島の北端部にも板碑が造立されていたことを確認し、またはじめて瓔珞の一部が認められる破片を発見した。東北学院大学博物館に展示している雄島海底板碑の実測図を作成した。データベースソフト(ファイルメーカー)を利用し、昨年度までに採集していた雄島海底板碑のデータベースの作成を進めた。 〔東松島市の調査〕1月に市の文化財指定となっている板碑群の現状確認と、近年発見された板碑の所在調査を集中的に行った。 〔石川町の調査〕12月に町内の板碑群の現状確認と、『石川町の板碑』刊行後に発見された板碑の調査を集中的に行った。その成果をふまえて、データベースソフト(ファイルメーカー)を利用し、石川町の板碑データベースを作成した。 (2) 中世奥羽史料目録の作成 データベースソフト(アクセス)を利用し、南北朝時代の奥羽両国に関係する文書史料のデータベースを作成した。
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