研究概要 |
平成24年度は、(1)「国造関係史料集」の作成、(2)「国造関係文献目録」の作成、(3)「校訂国造本紀」の作成、(4)「国造制研究支援データベース」構築のためのテキストデータの作成、(5)国造制と地域社会に関する研究、これら計5項目を実施した。(1)では、平成22・23年度に収集・整理した国造関係の史資料をデータ入力・整理し、合計619件(国造制全般70件、畿内の国造68件、東海道の国造122件、東山道の国造61件、北陸道の国造39件、山陰道の国造96件、山陽道の国造47件、南海道の国造44件、西海道の国造44件、「国造本紀」以外の史料に見える国造28件)の史資料を載録した。(2)では、平成22・23年度に収集・整理した文献(論文・著書)の情報をデータ入力・整理し、合計約3,918件(国造制全般約619件、国造別約3,299件)の文献を収録した。(3)では、平成22・23年度に実施した写本の収集作業と、計38種類の写本・版本の検討をもとに、卜部兼永本(天理大学附属天理図書館所蔵)を底本として諸本との校合を行った。あわせて度会延佳『鼇頭旧事紀』の頭注も載録した。(4)では、上記(1)~(3)で作成した「国造関係史料集」、「国造関係文献目録」、「校訂国造本紀」のデータの再編集を行い、「国造制研究支援データベース」を中心的に構成するテキストデータを作成した。(5)では、平成22・23・24年度の作業過程で得られた知見をもとに、国造制および古代地域社会に関する個別研究を行った。平成24年度中には、共同研究のミーティングを計7回、研究発表会を計9回、実地調査を2回実施した。また、研究代表者・分担者あわせて、学会発表5件(うち招待講演2件)を行い、雑誌論文7件(うち査読付論文1件)、図書9件を公にした。
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