研究課題
基盤研究(C)
中国国家図書館所蔵蒙文版「崇徳三年軍律」を、台湾所蔵の漢文版、河内良弘氏訳注『内国史院満文档案』中の満文版と比較すると、三者は後年の法典類に比して言語間対応にばらつきが見える。康煕六年法典では5行分の別の軍律が存在し、康煕三五年法典ではその5行分の軍律の後に「崇徳三年軍律」が入る。この軍律が蒙古例中に入ったのは康煕三五年以降である。康煕三五年法典中に理藩院の官僚たちが「崇徳三年軍律」導入の説明文を書き込んでいることから、康煕三五年法典の「完成度の低さ」もわかる。乾隆五四年法典では説明文が削除され、5行分の軍律も適切な別条文へ移されている。法典が整備されていく過程がここからわかった。
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TRANSACTIONS OF THE INTERNATIONAL CONFERENCE OF EASTERN STUDIES(国際東方学者会議紀要)
巻: 56巻 ページ: 117
Summaries of Congress Papers, The 10^<th> International Congress of Mongolists Being Convened under the Patronage of TS. Elbegdorji, President of Mongolia
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アジア・アフリカ言語文化研究
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内蒙古師範大学学報哲学社会科学版
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