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2012 年度 実績報告書

中国南北朝時代の墓誌銘と造像記の接点-妻子・門弟の文末記録から閨閥を追う-

研究課題

研究課題/領域番号 22520717
研究機関愛媛大学

研究代表者

東 賢司  愛媛大学, 教育学部, 教授 (10264318)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード墓誌 / 墓誌銘 / 造像記 / 門閥 / 南北朝 / 婚姻 / 妻子 / 門弟
研究概要

本年度も中国で海外調査を実施し、墓誌や石刻の新出土資料の専著や拓本資料から、約50件の新資料をデータベース化し、32,000文字を電子化・検索可能にすることができた。また、データベース、電子化した釈文、拓本資料などの不一致が見られたために、それらの統一性を図るとともに、資料の読解と分析を行った。その結果、1,700件の石刻データ情報、94万字の文字データを得ることができた。また、文献資料と上記の石刻資料をもとに、系図化を行った。元氏や漢族の中から約2,000名の人物の家系を明らかにし、可視化することができた。
次に、石刻資料に見られる婚姻の記録について検討を行った。墓誌を中心とする石刻資料には、男性の場合は妻子の氏名等を記録することが多い。また、女性の石刻資料からも子の記録を得ることができる。これらの記録の習慣は、西晋以降に徐々に拡大していったと思われるが、更に細かく分類すると、①夫人の記録、②息子の記録、③娘とその嫁ぎ先の記録、④息子の夫人とその子供の記録の四種類に分けることができ、他氏族との繋がりを探る有力な情報と言えることを再確認できた。これらの記録を有する資料は、350件になり、全資料の2割を超える。その中には、南朝と北朝の婚姻があり、両国の国境の都市である複数の都市を中心に、その傾向が確認できた。また、門閥に関して、北魏から東魏に関して活躍した常景という人物を中心に、その中央省に所属した人物の関係性について検討を行った。この省では門閥や親しい人物の子弟で文章能力に長けた人物を抜擢し属官としており、閨閥作りの実際が明らかにできた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 墓主の官位と墓誌の大きさ2013

    • 著者名/発表者名
      東賢司
    • 雑誌名

      愛媛大学書道研究

      巻: 第3号 ページ: 1-56

  • [雑誌論文] 墓誌の作者2013

    • 著者名/発表者名
      東賢司
    • 雑誌名

      愛媛大学書道研究

      巻: 第3号 ページ: 57-65

  • [雑誌論文] 北朝墓誌の作製と中央省官の関連性―中書舎人 常景を端緒として―2013

    • 著者名/発表者名
      東賢司
    • 雑誌名

      大学書道研究

      巻: 6 ページ: 53-64

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 墓誌に見られる婚姻の記述2013

    • 著者名/発表者名
      東賢司
    • 雑誌名

      愛媛大学書道研究

      巻: 3 ページ: 66-76

  • [学会発表] 北朝墓誌の作製と中央省官の関連性-中書舎人 常景を端緒として-2012

    • 著者名/発表者名
      東賢司
    • 学会等名
      全国大学書道学会
    • 発表場所
      京都教育大学
    • 年月日
      2012-10-08
  • [図書] 書の古典と理論2013

    • 著者名/発表者名
      全国大学書道学会
    • 総ページ数
      1-175
    • 出版者
      光村図書
  • [備考] 養心殿

    • URL

      http://www.geocities.jp/youshinden/

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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