研究課題
基盤研究(C)
本研究では、広東珠江デルタ流域が16世紀を分岐点として科挙官僚制を軸とする儒教システムによって統合される一元的な文化構造へと変質していくプロセス(儒教化)の過程において、この儒教化の過程で登場した郷紳という知的エリートが広東省城の社会構造を維持するうえで重要な役割を果たしたことを検証した。郷紳の登場と成長は、辺境としてのデルタ地域が科挙官僚制を軸とする儒教化の中に包摂されていくことを象徴している。また、広東の西部山間地帯の非漢族(ヤオ族等)の複合的な反乱と鎮圧後の状況を考察し、周辺地域(羅定州)が州城を中心として儒教化の体系のなかに包摂されていく状況を検証した。
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『上海大学文学院歴史系主催「歴史視野下的城市空間、文化与社会」国際研討会』予稿集、上海大学文学院歴史系
『日本学術振興会頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム・総括シンポジウム「東アジア都市における集団とネットワーク-伝統都市から近現代都市への文化的転回-」』予稿集、大阪市立大学都市文化研究センター
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『「近代東亜城市的社会群体与社会網絡」国際学術研討会』予稿集、中央研究院近代史研究所
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