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2011 年度 実績報告書

「朝鮮総動員体制」の構造分析のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520725
研究機関立命館大学

研究代表者

庵逧 由香  立命館大学, 文学部, 准教授 (70460714)

キーワード総動員計画 / 植民地 / 朝鮮 / 物資動員計画 / 生産力拡充計画 / 在郷軍人会
研究概要

本年度は、研究計画およびテーマにしたがい、(1)朝鮮にかかわる「総動員計画」の資料分析とデータ整理、および(2)朝鮮地域社会内での動員に関わる組織の分析を行った。また、前年度に引き続き東京、ソウルなど各地で資料収集、聞き取り調査および研究交流を行った。
(1)に関しては、「総動員計画」とは、日本帝国全土で効率的な動員・配分を行うために一定期間ごとに策定された民間部門の一連の動員計画をさすが、本年度はこのうち、「物資動員計画」「生産力拡充計画」「労務動員計画」「資金動員計画」の朝鮮への配当・割当を対象とした。これらの計画についてそれぞれ、1939年度~42年度または43年度資料の地域別配当表があるものに限り、朝鮮への配当数値を抜き出し、エクセル表に整理した。「物資動員計画」については主要品目ごとの朝鮮への配当、「生産力拡充計画」については主要品目ごとの割当値および実績値を、「労務動員計画」については各年朝鮮への割当数および朝鮮内での動員方法別数値を、「資金動員計画」については朝鮮への割当計画数値を、それぞれ年度別にまとめた。
(2)に関しては、植民地期朝鮮内の地域軍事組織として、これまでほとんど研究されてこなかった朝鮮における帝国在郷軍人会の組織に注目し、資料収集・整理および分析を行った。これについては、松田利彦・陳〓湲編『地域社会から見る帝国日本と植民地-朝鮮・台湾・満洲』(思文閣出版、2012年刊行予定)に「朝鮮における帝国在郷軍人会」を執筆した。さらに、総動員計画および労務動員に関して学会発表も行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画にしたがい、各年度ごとに焦点をあてたテーマごとの資料収集およびデータ整理・分析、また成果発信がおおむね順調に行われている。

今後の研究の推進方策

次年度が最終年度となるが、引き続き、研究計画に従い資料収集、データ整理・分析、聞き取り調査および研究会での発表や論文執筆などの成果発信を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 朝鮮における総動員計画と強制連行2011

    • 著者名/発表者名
      庵逧由香
    • 学会等名
      第4回強制動員真相究明全国研究集会
    • 発表場所
      神戸学生青年センター(兵庫県)(招待講演)
    • 年月日
      2011-05-29
  • [図書] 日本の朝鮮植民地支配と植民地的近代2012

    • 著者名/発表者名
      鄭泰憲, ほか、庵逧由香監訳
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      明石書店

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公開日: 2013-06-26  

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