研究課題
(1)ヒンドゥーについては、東アフリカ系移民をはじめ、その多様性に注目しつつ、インタビューやヒンドゥー寺院の訪問など、調査研究を続けてきている。(2)シク教徒については、在英シクとカースト制の関連を論じた論文がその関連の海外におけるメジャーな歴史学雑誌に掲載され、また「1984年と在英シク・コミュニティの変容」を論じた論文が『駿台史学』(第148号)に掲載された。(3)ムスリムについては、南アジア系移民、なかでもとりわけインド系ムスリムに注目して調査を進めてきている。2012年度は、インド系ムスリム・ビジネスマンの『インタビュー集』(英文)を刊行した。(4) (1)~ (3)の研究・調査と並行して、レスター住民の『インタビュー集』の冊子化を進めてきているが、2012年度は上記(3)を刊行した。この冊子は、1972年にウガンダから追放されたインド系ムスリムのライフ・ストーリーを扱っている。この冊子は、レスターの地元新聞やイギリス国会でも取り上げられた。(5) 2010年10月、明治大学特定課題ユニットの一つとして「多宗教・多文化の歴史研究所」を立ち上げ、『インタビュー集』のシリーズをすでに5冊を刊行しているが、その3冊目と4冊目の書評がレスタシャーの著名な歴史学雑誌に「書評」が掲載された。また、その全5冊についても、レスター大学のコリン・ハイド氏による好意的な書評が『駿台史学』(148号)に掲載された。(6) 同研究所で、2011年度から「パーソナル・ナラティヴ」の研究会を開始し、計2回開催した。2012年度には、さらに、他の歴史研究者の協力を得て、日本西洋史学会第62回大会小シンポ「語りのかたち―パーソナル・ナラティヴの歴史学」を主催した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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駿台史学
巻: 第148号 ページ: 19頁~48頁
Journal of Punjab Studies
巻: vol.19, no.1 ページ: pp.1-26