写真資料の分析を通してみた植民地朝鮮における考古学的調査の再検討

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22520764
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 考古学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 吉井 秀夫 京都大学, 文学研究科, 教授 (90252410)
• 研究期間 (年度): 2010-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 考古学 / 朝鮮史 / 写真

研究概要

本研究は、植民地時代に日本人研究者が朝鮮半島で撮影した古蹟関係写真を集成し、その歴史的意義を明らかにすることを目的にした。その結果、朝鮮古蹟調査事業において、写真撮影者がどのような役割を果たしたのかを明らかにした。また、焼付写真のサイズと、同じ被写体を撮影した写真の比較検討を通して、写真の撮影者と撮影時期が推定できることを示した。さらに金冠塚に関係する写真の検討をおこない、古墳の発見から報告書刊行にいたるまでの経緯を明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] 朝鮮古蹟調査事業と「日本」考古学 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉井秀夫
  • 雑誌名: 考古学研究 巻: 第60巻第3号 ページ: 17-27
  • 査読あり
• [雑誌論文] 京都大学考古学研究室所蔵金冠塚関連資料とその性格 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉井秀夫
  • 雑誌名: 新羅古墳精密測量及び分布調査研究報告書(国立慶州文化財研究所・慶州市) ページ: 110-125
• [学会発表] 写真を通してみた慶州における古蹟の保存と『活用』 (2014)
  • 著者名/発表者名: 吉井秀夫
  • 学会等名: 朝鮮史研究会関西部会2月例会
  • 発表場所: 河合塾大阪校
  • 年月日: 2014-02-22
• [学会発表] 絵はがきから見た慶州の朝鮮古蹟調査事業 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉井秀夫
  • 学会等名: 朝鮮古代研究会
  • 発表場所: ハートピア京都
  • 年月日: 2013-11-01
• [学会発表] 朝鮮古蹟調査事業と「日本」考古学 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉井秀夫
  • 学会等名: 『遺跡・遺産・考古学-調査研究/マネジメントの検証-』(考古学研究会第59回総会・研究集会)
  • 発表場所: 岡山大学
  • 年月日: 2013-04-21
• [学会発表] Re-examination of archaeological research artivities in Colonial Korea -focusing on the investigation of Kumgwan-chong tomb (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshii Hideo
  • 学会等名: 5th World Conference of the SEAA
  • 発表場所: Fukuoka
  • 年月日: 20120606-10
• [学会発表] 慶州の古蹟写真研究における絵ハガキの史的情報-仏国寺・石窟庵の場合を中心に- (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉井秀夫
  • 学会等名: シンポジウム「近代アジアをめぐる絵ハガキメディア-帝国・表象・ネットワーク-」
  • 発表場所: 国際日本文化研究センター
  • 年月日: 2012-11-11
• [学会発表] 東洋軒写真館と慶州の絵ハガキ (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉井秀夫
  • 学会等名: 近代アジアをめぐる「絵ハガキ研究会」2012年度第2回研究会
  • 発表場所: 国際日本文化研究センター
  • 年月日: 2012-06-30
• [学会発表] 鳥居龍蔵慶尚道調査の足跡をたどる-鳥居龍蔵記念博物館所蔵資料の検討を中心に- (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉井秀夫
  • 学会等名: 朝鮮古代研究会
  • 発表場所: ハートピア京都
  • 年月日: 2012-06-29
• [学会発表] 鳥居龍蔵の朝鮮半島調査-鳥居龍蔵記念博物館所蔵資料の検討を中心に- (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉井秀夫
  • 学会等名: シンポジウム「鳥居龍蔵の足跡を考える-台湾・中国・朝鮮半島-」
  • 発表場所: 徳島県立鳥居龍蔵記念博物館
  • 年月日: 2012-03-04
• [学会発表] 京都大学考古学研究室所蔵金冠塚関連資料の整理とその成果 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉井秀夫
  • 学会等名: 東アジア考古学会
  • 発表場所: 福岡大学
  • 年月日: 2011-06-26
• [学会発表] 朝鮮総督府古蹟調査と「日本」考古学の形成-京都帝国大学考古学研究室の場合- (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉井秀夫
  • 学会等名: 国際日本文化研究センター・東北亜歴史財団国際シンポジウム「日韓相互認識-移動と視線1910-2010」
  • 発表場所: 国際日本文化研究センター
  • 年月日: 2010-12-18
• [図書] 写真資料の分析を通してみた植民地朝鮮における考古学的調査の再検討(平成22年度～平成25年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書) (2014)
  • 著者名/発表者名: 吉井秀夫
  • 総ページ数: 1-106
• [備考] 植民地朝鮮における考古学的調査を考える
  • URL: http://hb3.seikyou.ne.jp/home/Hideo.Yoshii/colonial/colonialtop.html