研究課題
基盤研究(C)
本研究では日本統治下に置かれた台湾の人々が、植民地政策や教育によって、いかなる日本、台湾および世界観を抱き、アイデンティティ形成を行ったのかを、教科書や新聞、雑誌などの分析から明らかにした。同化政策や皇民化政策下、日本化の推進と愛国心の育成が謳われ、日本への憧憬の念が培養される一方、台湾への郷土観も育まれ、それら二つの「郷土愛」の葛藤こそが、植民地の人々のアイデンティティの根本をなすものといえる。
すべて 2012
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地学雑誌
巻: 第121巻、第5号 ページ: 841-855
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography/121/5/121_121.841/_pdf