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2012 年度 実績報告書

高齢化時代の別荘型超郊外住宅地における居住者特性と居住環境に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520803
研究機関駒澤大学

研究代表者

橋詰 直道  駒澤大学, 文学部, 教授 (30255640)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード温泉付別荘地 / 定住化 / 高齢化 / 引退移動 / シニアタウン / 超郊外 / 喜連川 / 栃木県
研究概要

本研究の目的は,東京大都市圏外縁部の栃木県さくら市の丘陵地帯に開発された「フィオーレ喜連川」(以下フィオーレ)と「びゅうフォレスト喜連川」(以下びゅうF)の2か所の温泉付住宅地を事例に,定住化と高齢化の実態及び諸問題を明らかにし,千葉県の事例と比較することにある。
フィオーレは,1992年にJR東日本と弘済建物によって開発・分譲された規模82haの林間・温泉付住宅地で,現在683戸が建築されており,うち定住は320戸である。びゅうFは,JR東日本が1999年から分譲を開始した計画規模39haの温泉付分譲住宅地で,現在,147戸の建物のうち70戸が定住である。2010年国勢調査結果によると,フィオーレの老年人口比は35%,びゅうFは同33%で,さくら市全体の老年人口比21%と比べて超高齢シニアタウン化が進んでいる。定住率はいずれも1/2以下で,未建築宅地も少なくない。
2012年8月のアンケート調査では,フィオーレで129世帯,びゅうFで39世帯から回答を得た。その結果,世帯主は「無職」が最も多く,フィオーレでは72%(平均71歳),びゅうFでは76%(同69歳)で,いわゆるリタイアメント・コミュニティを形成している。高齢定住者の多くは,主に1都3県と栃木県内から定年退職を機に,田舎暮らしを満喫することを目的に「アメニティ移動」をした住民達で,豊かな自然環境の中でゴルフやガーデニングなどの余暇が楽しめる温泉付住宅地であることが彼らの購入・転入の最大の理由であった。両住宅地ともに,住宅地では雑草・空き地管理などに,環境面では,駅への距離,列車の本数などに不満を抱いている。定住者の6~7割がここを「終の住処」と考えているが,公共交通の便に恵まれず,買物や通院なども不便で,老後の不安も感じていることなど,千葉県の事例と同様,超郊外の別荘型シニアタウン特有の課題が明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 超郊外の別荘型住宅地における定住化と高齢化の進展― 千葉県勝浦市と御宿町内の住宅地の事例―2013

    • 著者名/発表者名
      橋詰直道
    • 雑誌名

      駒澤地理

      巻: 49 ページ: 35-62

  • [雑誌論文] 超郊外の別荘型住宅地における定住化と高齢化の進展― 栃木県さくら市喜連川の温泉付住宅地の事例―2013

    • 著者名/発表者名
      橋詰直道
    • 雑誌名

      日本地理学会発表要旨集

      巻: 83 ページ: 121

  • [学会発表] 超郊外の別荘型住宅地における定住化と高齢化の進展― 栃木県さくら市喜連川の温泉付住宅地の事例―2013

    • 著者名/発表者名
      橋詰直道
    • 学会等名
      日本地理学会
    • 発表場所
      立正大学
    • 年月日
      20130329-20130331

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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