研究課題
基盤研究(C)
本研究では、16世紀半ばにおける石見銀山の本格的開発を契機として、新たな地域特性がどのように形成されたかについて、具体的な集落の事例を通じて検討した。銀山が盛大に開発された時代に交通・流通の拠点の機能を果たした集落が、その前代にあっては国人領主や土豪の本拠地であった例が多くみられた。そのような小規模なかつての中心集落を核とした局地的な交通・流通網が、銀山をめぐる交通・流通網の一部として組み込まれて統合され、銀山を中心とした新たな地域構造が形成されたと考えられる。
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東京都立産業技術高等専門学校研究紀要
巻: 第7号 ページ: 50-60
大東文化大学紀要(人文科学)
巻: 第51号 ページ: 139-152