研究課題
基盤研究(C)
牧畜資源利用の社会ネットワークは、親族関係を中心に構成されており、国際開発援助によるコミュニティに基づく自然資源管理プロジェクトの牧民グループでも、近しい親族を中心に組織される傾向がつよい。牧民グループは、外部への排他性を強化する。その結果、災害時の長距離移動を支えてきた生存維持倫理による社会ネットワークが切断されている。それは、「明確な境界」というオストロムのコモンズ設計基準の論理が、ハーディンの「共有地の悲劇」ジレンマ解決の私有化と同じく、「外部コストの内部化」によって成り立っているからであり、コミュニティに基づく自然資源管理プロジェクトを、牧地の「私有化」政策と同等なものにしている。
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MONGOLICA
巻: Vol.46 ページ: 103-110
Монголын эдийн засаг, улс тѳр
巻: IIIБоть(第3巻) ページ: 34-37
http://mongol.tufs.ac.jp/kamimura/