研究課題
基盤研究(C)
本研究ではボルネオ山地民ダヤクを対象として、植民地時代以降の都市化と近代化の進行の中で、その民族意識がどのように変化し、現代ボルネオ社会の中でどのような意義を持つかを探ってきた。ボルネオではダヤクはマレーに対比され、古くから使われる民族概念だが、国民国家形成後の近代化の中で、むしろダヤク意識は高まりボルネオ地方政治の中で重要な役割を持つ。民族協会活動やキリスト教会活動など、民族意識を高める多様な活動が地域社会の固有性を形成している。
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人文論叢
巻: 29 ページ: 13-2