研究課題
基盤研究(C)
オランダにおけるワーク・ライフ・バランス関連政策と人々の生活実践の相互作用を課題とする本研究で明らかになったのは、ライフステージの進行に応じて働き方を柔軟に変更し、正しいバランスのあり方を模索し続ける個人の選択が、個別のニーズに従って働き方の見直しを可能にする制度の存在によって支えられている現実である。しかし、パートタイム労働を中心とする女性の就労拡大は、市場の要請やジェンダー平等達成に後押しされた政策転換を単純に反映したものではなく、産業構造の変化、夫婦間の性別分業に関する社会通念の変容、そして女性達自身にとっての望ましいライフコースの変化など多様な要因が働いた結果であると言える。
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『ヨーロッパにおける多民族共存とEU』神戸大学大学院国際文化学研究科異文化研究交流センター
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