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2010 年度 実績報告書

米国の高齢者世代の住環境変化とライフデザインに関する文化人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520825
研究機関広島大学

研究代表者

佐野 眞理子  広島大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (80206002)

キーワード文化人類学 / 民族学 / アメリカ研究 / 老年人類学 / ライフデザイン
研究概要

[研究の目的]
本研究は,申請者が1980年代から継続的に調査を行ってきた米国の2地域において,1990年代後半から2000年代に顕著に見られる高齢者用住環境の多様化に着目し,住環境選択を中心とした高齢者世代のライフデザインの変化を,当該地域の福祉政策や,地域社会の文化的・社会的変化の文脈の中で明らかにし、さらに,日本の状況との比較によってアメリカ文化・社会の特性を明らかにすることを目的とする。
[平成22年度の調査]
(1)文献ならびにインターネットによる調査【福祉政策,地域社会の変化】
1990年代以降,当該地域に起こった文化的・社会的変化について整理し,要点を明らかにした。
(2)米国西部カリフォルニア州サンフランシスコ近郊における春期(1週間)の現地調査
(a)前回調査を行った当該地域の福祉施設,教育機関等で,地域社会の変化について,聞き取り調査ならびに資料収集を行った。
(b)老後の住環境の選択肢とそれぞれのメリット・デメリットについて参与観察と聞き取り調査を行った。
(c)比較的新しいタイプの介護施設で、高齢者の自立性やケアに関するハード面,ソフト面での工夫や取り組みについて,参与観察と聞き取り調査を行った。
[成果]
今年度の調査から、以下の点が重要点として浮上し、今後さらなる調査を進めたい。
(1)強制的定年退職年齢撤廃による高齢者のライフデザインの多様化。
(2)高齢者の「Old,Old generation(85歳以上)」「Baby Boomers(65歳前後)」とその中間の「Middle generarion(75歳前後)」のカテゴリー化とライフデザインの比較。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 文化概念としての老い2011

    • 著者名/発表者名
      佐野(藤田)眞理子
    • 雑誌名

      日本民俗学

      巻: 266巻 ページ: 108-113

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大学における障害のある学生の支援の現状と展望2010

    • 著者名/発表者名
      佐野(藤田)眞理子
    • 雑誌名

      福祉介護機器

      巻: 3 ページ: 9-14

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公開日: 2012-07-19  

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