インフォームド・コンセントはその基盤を法に置きつつも倫理的に有効な同意プロセスであり、和田・中西の三極のナラティヴメディエーションモデルによるShared Decision Making過程の関係構築が効果的であった。このモデルの検証を、患者・家族、医師、医学生教育、医療有害事象等の調査で有効性を確認した。また、被害と感情について、原発事故の浪江町の調査も実施した。本研究の成果で強調したい点は、このモデルは政策的に評価を受け、2012年1月、厚生労働省の診療報酬政策の患者サポート支援体制のため基本策定資料として採用され、同年(2012年)4月より、医療対話推進教育として公布施行された点である。
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