• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

予防的介入の法哲学

研究課題

研究課題/領域番号 22530007
研究機関大阪大学

研究代表者

中山 竜一  大阪大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00257958)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード予防的介入 / リスク / 刑事政策 / 国際関係 / 法哲学
研究概要

本年度は最終年度であるので、成果の総括を念頭に置きつつ、次の作業に取り組んだ。
第一に、東日本大震災とその後の原発事故を受けて、予測困難なリスクと事後的賠償・予防的介入との関連をめぐる考察の暫定的な成果を、第6回基礎法学総合シンポジウム「巨大自然災害・原発災害と法―基礎法学の視点から」(2012年7月7日、日本学術会議講堂)にて、「科学的不確実性と法──巨大地震と原発事故から何を学ぶか」のタイトルの下で報告し、その概要を『法律時報』2013年3月号(85巻3号、日本評論社)に公表した。
第二に、前年度に第9回東アジア法哲学シンポジウム(台湾・台北市、政治大学)にて行った研究報告「福島原子力発電所事故と道具主義的法文化」を、同タイトルにて、論文集『後繼受時代的東亞法文化──第八屆東亞法哲學研討會論文集』(陳起行=江玉林=今井弘道=鄭泰旭編、元照出版公司、2012年)に公表した。
第三に、上記の二報告をさらに展開した研究として、「損害賠償と予防原則の法哲学──福島原子力発電所事故をめぐって」(平野仁彦=亀本洋=川濱昇編『現代法の変容』有斐閣、2013年2月、263-283頁)を公表した。
以上の一連の作業に取り組むなかで、予防的介入が緊急措置の名の下でいわゆる「悪法」を呼び込む危険性の大きさをあらためて認識すると同時に、そうした負の可能性の現実化を阻む安全策としての、成熟した市民的政治文化、ならびに、非道具主義的な「法の支配」についてさらに考察を深める必要を痛感することとなった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 科学的不確実性と法──福島原発事故から何を学ぶか2013

    • 著者名/発表者名
      中山竜一
    • 雑誌名

      法律時報

      巻: 85巻3号 ページ: 85-89頁

  • [学会発表] 科学的不確実性と法──巨大地震と原発事故から何を学ぶか

    • 著者名/発表者名
      中山竜一
    • 学会等名
      第6回基礎法学総合シンポジウム「巨大自然災害・原発災害と法―基礎法学の視点から―」
    • 発表場所
      日本学術会議講堂
  • [図書] 『現代法の変容』(「損害賠償と予防原則の法哲学──福島原子力発電所事故をめぐって」を執筆)2013

    • 著者名/発表者名
      中山竜一(平野仁彦=亀本洋=川濱昇編)
    • 総ページ数
      642頁(263-283頁を執筆)
    • 出版者
      有斐閣
  • [図書] 『後繼受時代的東亞法文化──第 八屆東亞法哲學研討會論文集』(「福島原子力発電所事故と道具主義的法文化」を執筆)2012

    • 著者名/発表者名
      中山竜一(陳起行=江玉林=今井弘道=鄭泰旭編)
    • 総ページ数
      745頁(420頁- 430頁を執筆)
    • 出版者
      元照出版公司(台湾)

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi