研究課題/領域番号 |
22530018
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
河合 幹雄 桐蔭横浜大学, 法学部, 教授 (40257423)
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キーワード | 刑務所 / 行刑改革 / 司法改革 / 視察委員会 / 市民参加 / 処遇 / 受刑者 |
研究概要 |
本課題研究は、刑事施設視察員会の制度ができて間がない時期の実態を丁寧に調査し、その記録をデータとして残すことを第一目的とする。横浜刑務所において受刑者から出された提案書について、それを適切に数値化しデータとすることを終えた。具体的には、横須賀刑務所、横浜本署、横浜拘置所、小田原拘置所、相模原拘置所で4年間に集められた提案書を、その数、時期、内容のテーマごとに分けて数値化した。内容は、医療関係、衛生問題、食事の苦情、受刑者同士のトラブルなどの項目にした。同一人が大量に書いていること、さらには、一通の提案書の長文の投稿があることも数値として反映できるようにデータをとった。すべてエクセルファイル上に数字として記されている。 国内全ての視察委員会からの報告をまとめた法務省の文献を入手し、他の施設の委員数名から話しを聞くことができている。最後に、海外の状況についてデータが得られればよいが、制度の仕組みはわかっても、同様のデータを得ることはできていない。今後の課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実態を丁寧に記述し、どのような媒体で公表するかを交渉中である。学会報告も来年度には予定している。
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今後の研究の推進方策 |
横浜刑務所について得られたデータを数量化して将来比較研究ができる形で残す計画である。統計解析ソフトにより結果を出して、公表してゆく。
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