経済活動のグローバル化に伴い、消費税制の国際的側面に対する関心が高まっていることに対応して、本研究においては、今後の日本の消費税のあり方を考えるために、既に高い税率を維持している諸外国の付加価値税制の特徴を日本の消費税と比較した。その結果、日本 の現行システムには、今後の高税率化にうまく対応できない要素がある可能性があり、インボイスのあり方や情報技術面を含め、諸外国の制度から参考として学ぶべきことがなお多く残っていることを明らかにした。加えて、世界でも特色のある日本の消費税の仕組みを対外 的に説明すべく発信した。具体的な研究成果は、日本の消費税と社会保障の関係に関する論文(邦文)、諸外国(EU・ニュージーランド・韓国)の特色ある制度の分析を行った論文(邦文)、及び日本の消費税制に関する英文資料等として取りまとめ、公表した。
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