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2012 年度 実績報告書

新しい医療計画に基づく医療提供体制の構築

研究課題

研究課題/領域番号 22530056
研究機関金沢大学

研究代表者

石田 道彦  金沢大学, 法学系, 教授 (10295016)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード社会法学 / 医療計画 / 医療提供体制
研究概要

研究最終年度にあたる本年度は、これまでの検討作業を踏まえ、医療提供体制の整備における医療計画の役割について次のような理論的検討を行った。
第1に、医療提供体制において、医療機関の機能分野と連携に基づく医療提供が標準的な医療提供の方法として位置づけられたことにより、疾病、事業ごとの医療体制を定めた医療計画の重要性が高まった。第5次医療法改正に基づく変化を中心に、この点についての理論的検討を行い、研究成果の一部を公表した(「医療提供体制」日本社会保障法学会編『新講座社会保障法1これからの医療と年金』法律文化社、2012年)。
第2に、医療計画をはじめとした医療関連計画における計画間調整の問題である。行政計画を用いた医療施策が増大したことにより、計画相互の関係、調整方法が課題となることを明らかにした。計画の策定手続、調整対象、策定時期の調整などの観点から医療分野における計画間調整のあり方を検討し、研究成果の一部を公表した(「医療関連計画における計画間調整」週刊社会保障2694号)
第3に、医療計画が定める各種施策の実現手法の検討を進めた。医療計画の実現にあたっては、規制、補助金、診療報酬による誘導、特定の医療機関の認定などの手段がとられている。本研究では、各種施策を通じて確保、推進される法的利益に着目することにより、多様な施策の相互関係と法的統制のあり方を検討する視点を提示した。検討すべき課題が数多く残されているが、研究成果の一部について論文を執筆し、公表する予定である(「『医療を受ける者の利益』の多段階的実現」矢嶋里絵ほか編『人権としての社会保障』2013年6月刊行予定)。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] アメリカにおける医療提供システムの新たな展開―Accountable Care Organization の概要と法的課題2013

    • 著者名/発表者名
      石田道彦
    • 雑誌名

      金沢法学

      巻: 55(2) ページ: 39-54

  • [雑誌論文] 医療関連計画における計画間調整2012

    • 著者名/発表者名
      石田道彦
    • 雑誌名

      週刊社会保障

      巻: 2694号 ページ: 44-49

  • [雑誌論文] アメリカの医療保障における財源確保―メディケア、メディケイドの展開2012

    • 著者名/発表者名
      石田道彦
    • 雑誌名

      海外社会保障研究

      巻: 179 ページ: 51-60

  • [雑誌論文] 書評 島崎謙治『日本の医療―制度と政策』2012

    • 著者名/発表者名
      石田道彦
    • 雑誌名

      季刊社会保障研究

      巻: 48(3) ページ: 359-362

  • [図書] 新・講座社会保障法1 これからの医療と年金2012

    • 著者名/発表者名
      日本社会保障法学会
    • 総ページ数
      308
    • 出版者
      法律文化社

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公開日: 2014-07-24  

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