婚姻概念の比較法的考察

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22530093
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 民事法学
• 研究機関: 京都産業大学
• 研究代表者: 渡邉 泰彦 京都産業大学, 法務研究科, 教授 (80330752)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 同性婚 / 婚姻 / 性同一性障害 / 登録パートナーシップ / ドイツ / オーストリア

研究概要

伝統的な婚姻概念は、社会的変化を被っている。日本及び欧米では、性別を変更した性同一性障害者が法的に異性である者と婚姻することを認めている。他方で、ヨーロッパの多くの国では、同性婚又はパートナーシップとして同性カップルが法的に承認されている。そのような状況の中で、伝統的な婚姻概念に固執することは、性的マイノリティーに対する性別又は性的指向に基づく差別へと導きかねない。

研究成果

• [雑誌論文] ヨーロッパ人権条約における同性婚と登録パートナーシップ-ヨーロッパ人権裁判所シャルクとコプフ対オーストリア事件とその後のオーストリア憲法裁判所判例より- (2013)
  • 著者名/発表者名: 渡邉泰彦
  • 雑誌名: 産大法学 巻: 47巻1号
• [雑誌論文] 性別の取扱いを変更した夫の妻がAIDにより出産した子の嫡出出生届 (2013)
  • 著者名/発表者名: 渡邉泰彦
  • 雑誌名: 新・判例解説Watch 巻: vol.12 ページ: 121-124
• [雑誌論文] ドイツ同性登録パートナーシップをめぐる裁判例-退職年金と相続税について- (2012)
  • 著者名/発表者名: 渡邉泰彦
  • 雑誌名: 産大法学 巻: 45巻3・4号 ページ: 111-133
  • URL: http://hdl.handle.net/10965/822
• [雑誌論文] 同性パートナーシップの法的課題と立法モデル (2011)
  • 著者名/発表者名: 渡邉泰彦
  • 雑誌名: 家族<社会と法> 巻: 27号 ページ: 34-48
• [雑誌論文] 同性パートナーシップ法(Ver.2) (2011)
  • 著者名/発表者名: 渡邉泰彦
  • 雑誌名: 産大法学 巻: 45巻2号 ページ: 142-162
  • URL: http://hdl.handle.net/10965/806
• [雑誌論文] 性別変更の要件の見直し-性別適合手術と生殖能力について (2011)
  • 著者名/発表者名: 渡邉泰彦
  • 雑誌名: 産大法学 巻: 45巻1号 ページ: 31-69
  • URL: http://hdl.handle.net/10965/795
• [雑誌論文] 婚姻している性同一性障害者の名の変更の可否 (2011)
  • 著者名/発表者名: 渡邉泰彦
  • 雑誌名: 速報判例解説 巻: vol.9 ページ: 93-96
• [雑誌論文] 非嫡出子の相続分をめぐる判例の推移 (2011)
  • 著者名/発表者名: 渡邉泰彦
  • 雑誌名: 月刊司法書士 巻: 470号 ページ: 26-33
• [雑誌論文] 非嫡出子の法定相続分差別-民法の立場から (2010)
  • 著者名/発表者名: 渡邉泰彦
  • 雑誌名: 速報判例解説 巻: 6号 ページ: 109-112
• [雑誌論文] ミニシンポジウム同性婚
  • 著者名/発表者名: 渡邉泰彦・大島梨沙・田巻帝子・鈴木伸智・本山敦
  • 雑誌名: 共著2012年12月比較法研究 巻: 74号 ページ: 269-277
• [学会発表] ミニシンポジウム同性婚 (2012)
  • 著者名/発表者名: 渡邉泰彦・大島梨沙・田巻帝子・鈴木伸智・本山敦
  • 学会等名: 比較法学会第75回総会
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 2012-06-01
• [学会発表] 同性パートナーシップの法的課題と立法モデル (2010)
  • 著者名/発表者名: 渡邉泰彦
  • 学会等名: 日本家族<社会と法>学会第27回学術大会
  • 発表場所: 筑波大学
  • 年月日: 2010-11-06