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2013 年度 実績報告書

特許クレーム解釈の基本構造と技術進歩による影響

研究課題

研究課題/領域番号 22530103
研究機関金沢大学

研究代表者

大友 信秀  金沢大学, 法学系, 教授 (90377375)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード特許 / クレーム / 均等論
研究概要

クレーム解釈の理論面の解明に関しては、ドイツにおける発展経緯について、今まで注目されていなかった二分基準と三部構成基準の関係について新たな事実が判明した。日本の実務にも大きな影響を与えたドイツにおいて、二分基準が果たした役割は現在意識されている以上に大きく、初期の実務であった一元論(クレーム文言を絶対視するため、裁判所による柔軟な解釈を許さない。)から柔軟な解釈に移行することを可能とした。この二分基準はその後通説となったが、第二次世界大戦終了直前に三部構成基準が当時のライヒ裁判所長官であったFritz Lindenmaierにより提唱され、実務は同説に移行した。しかし、この移行により、二分基準が果たした一元論の問題の解決と、その際に必要とされた審査経過等の特許審査実務で参照された資料の不使用という原則の理由がその後は忘れ去られた。現在のドイツ、及びその強い影響を受けた日本におけるクレーム解釈の研究が、この事実を知らないこと、及びそのことによる見落としを明らかにした。
また、クレーム解釈実務に関しては、北京、福州、大連等の特許事務所における調査から、中国における均等論の適用事例がいまだ増加しているとは言えないことが判明した。そのため、均等判断に関する傾向も把握できる状態ではないことがわかった。また、中国におけるクレーム作成実務一般が均等論を意識したなされたいたり、技術分野ごとに偏った作成実務があるわけでもないことがわかった。さらに、均等論の適用が技術分野ごとに偏っているような状態でもないことがわかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 侵害訴訟中における特許の有効性判断の構造2013

    • 著者名/発表者名
      大友信秀
    • 雑誌名

      Law & Technology(韓国)

      巻: 9 ページ: 3-10

  • [図書] 中山信弘先生古希記念論文集2014

    • 著者名/発表者名
      大友信秀
    • 総ページ数
      700
    • 出版者
      弘文堂

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公開日: 2015-05-28  

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