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2011 年度 実績報告書

台湾・朝鮮・「満州国」における植民地官僚の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530127
研究機関山口大学

研究代表者

纐纈 厚  山口大学, 人文学部, 教授 (00234691)

キーワード歴史認識 / 植民地官僚 / 植民地近代化論
研究概要

中国所在の資料館や図書館が所蔵する文献資料の調査と収集にあたった。具体的には、東北師範大学図書館(長春、平成23年8月22日)、遼寧省文書館・東北大学図書館(藩陽、同年8月26日)、旧満鉄図書館(大連、同年8月28日)などである。また、長春では残存する旧満州国関係の建築群の調査や植民地史研究者たちとの情報交換を行った。さらに、本研究に関連するテーマに関わる講演会や研究発表を行った。例えば、韓国外国語大学校日本研究所創立50周年記念シンポジウムでは「日本人の歴史認識と朝鮮近代化論」(平成23年5月14日)、韓国嘉泉大学校主催国際シンポジウムにおいて、「朝鮮近代化論とトランスナショナリズム」(平成24年1月13日)、中国重慶西南大学を会場に中国教育部重大攻関項目報告会にて「日本陸軍の中国侵攻計画」と「日本の戦争指導体制と日中戦争」(平成23年11月25,26日)の報告を行なった。この他に中国のCCTVから「近代日本の政治と戦争」と題するインタビューを受け、その中で本研究テーマに関して、植民地官僚の思想と行動に関する研究成果を論じた。以上、平成23年度における研究実績について、主に中国及び韓国における資料収集や研究交流を通して、本研究への新たなアプローチの大枠を把握することに務めた。これらの研究成果を整理し、先行研究との照合作業を鋭意進めることができた。これらの作業を並行して進めていた自著「日中戦争とは何だったのか」を「何謂日中戦争?」と題して台湾で出版出来た。本著でも植民地に関わる論述を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定した中国での資料館や図書館への訪問調査は進んでいるが、史料や文献の閲覧や複写作業においては公閉の原則が貫徹されていないこともあり、相当の時間を要しているのが現状である。

今後の研究の推進方策

今後においては、これまで収集した資料を踏まえて、さらに追加資料の収集をも同時に進めて、要約作業に力点を置きたい。これまで既に中国、韓国、台湾において発表してきた報告内容や論文を一層ブラッシュアップして論文化作業を進めたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 日本人の歴史認識と朝鮮近代化論2011

    • 著者名/発表者名
      纐纈厚
    • 学会等名
      韓国外国語大学校日本研究所創立50周年国際シンポジウム
    • 発表場所
      韓国外国語大学校(韓国)
    • 年月日
      2011-05-14
  • [図書] 何謂日中戦争?2012

    • 著者名/発表者名
      纐纈厚
    • 総ページ数
      262
    • 出版者
      商務印書館(中国北京市)

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公開日: 2013-06-26  

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