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2010 年度 実績報告書

江沢民時代の中国のガバナンス構造の分析ー中央・地方関係の視座から

研究課題

研究課題/領域番号 22530130
研究機関愛知県立大学

研究代表者

三宅 康之  愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (50363908)

キーワード政治学 / 比較政治学 / ガバナンス / 現代中国研究 / 中央・地方関係 / 分税制 / 江沢民
研究概要

本研究は、およそ1990年代に相当する、江沢民時代の中国の中央地方関係を再検討することを目的とする。平成22年度は本研究の初年度に当たる。
「研究実施計画」に沿って、1992年から1997年の省レベルの地方政府指導部の初歩的な人事異動データベース作成を遂行した。ただし、今後もさらに適宜情報を追加し、また整理する必要がある。また、「94年改革」に至る、江沢民時代初期(1989~1992)年の政治的経済的状況についても検討した。とくに1990年の地方政府指導部の反対により、分税制導入が失敗した過程を分析した。
「研究実施計画」の執筆段階では想定しなかった、予想外の成果が得られたこともあった。夏季に2ヵ月半シンガポール国立大学東アジア研究所の客員フェローとして短期滞在できた際に、中国の政治家・官僚の人事異動分析の専門家として世界的に知られるBo, Zhiyue教授と共同研究を行う機会を得て、その後も共同研究を進めることになったことである。23年度はBo教授を日本に招聘する予定である。
他方、「研究実施計画」に沿って遂行できなかった点も残った。北京・広東・香港は訪問したが、他用のため、本研究に関する調査はかなわなかった。上海には訪問する機会が得られなかった。23年度にはできるだけ優先的に北京、上海、香港での調査を実施したい。
また、22年度は基礎的な作業に時間をかけたため、論文執筆、学会報告などのかたちで成果を発表することができなったことも遺憾であった。23年度には必ず成果を発表する予定である。

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公開日: 2012-07-19  

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