「ディアスポラ」と国家建設:ソマリアの事例

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22530149
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 国際関係論
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 遠藤 貢 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70251311)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: ディアスポラ / 崩壊国家 / 国際安全保障 / 国家建設

研究概要

ソマリ人「ディアスポラ」による送金が、「崩壊国家」ソマリアの現地居住者に対して、アフリカでもっとも発達した仕組みである近代化された仕組みを通じて行われ、個人レベルでの送金に加え、多額の投資などの資金送金の窓口にもなっているほか、「ディアスポラ」は特に北西部ソマリランドの政治状況にも深く関与しており、その動向はソマリアという国家の今後のあり方に大きな影響を与える存在であることが確認された。

研究成果

• [雑誌論文] アフリカにおける「民主化」経験と政治体制評価の新課題 (2012)
  • 著者名/発表者名: 遠藤貢
  • 雑誌名: 日本比較政治学会『現代民主主義の再検討』(年報第14号) ページ: 1-26
  • 査読あり
• [雑誌論文] ソマリア問題の歴史と現状 (2012)
  • 著者名/発表者名: 遠藤貢
  • 雑誌名: アジ研ワールドトレンド 巻: 10月号 ページ: 26-29
• [雑誌論文] ソマリア:国内情勢と越境する「紛争」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 遠藤貢
  • 雑誌名: 外交 巻: VOL.2 ページ: 146-151
• [雑誌論文] 現代アフリカにおけるアフリ カ:主要国の関与の現状と課題 (2010)
  • 著者名/発表者名: 遠藤貢
  • 雑誌名: 国際問題 巻: 591号 ページ: 5-13
• [学会発表] Paradox of Human Security: Collapsed State and Piracy off Somalia (2012)
  • 著者名/発表者名: ENDO MITSUGI
  • 発表場所: ノーザーンイーストイリノイ大学(アメリカ 合衆国)
  • 年月日: 2012-03-30
• [学会発表] 『崩壊国家/(失敗(破綻)国家)』と国際秩序 (2011)
  • 著者名/発表者名: 遠藤貢
  • 学会等名: 日本国際政治学会部会報告
  • 発表場所: つくば国際会議場
  • 年月日: 2011-11-11
• [学会発表] (2011)
  • 学会等名: ICWIPセミナー
  • 発表場所: ペチ大学(ハンガリー)
  • 年月日: 2011-07-22
• [学会発表] アフリカにおける「民主化」経験の再検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 遠藤貢
  • 学会等名: 日本比較政治学会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2011-06-19
• [学会発表] ソマリランド:未(非)承認国家における民主主義実践の現状と課題 (2011)
  • 著者名/発表者名: 遠藤貢
  • 学会等名: 日本アフリカ学会
  • 発表場所: 弘前大学
  • 年月日: 2011-05-21
• [学会発表] ポストアパルトヘイト期における南アフリカの連合政治-「国民党/新国民党」解散をめぐる政治過程を中心として- (2010)
  • 学会等名: 日本アフリカ学会
  • 発表場所: 奈良県文化会館
  • 年月日: 2010-05-30
• [図書] 紛争と国家 形成:アフリカ・中東からの視角 (2012)
  • 著者名/発表者名: 遠藤貢
  • 総ページ数: 252
  • 出版者: アジア経済研究所
• [図書] アフリカと世界 (2012)
  • 著者名/発表者名: 遠藤貢
  • 総ページ数: 420
  • 出版者: 晃洋書房
• [図書] 二〇世紀〈アフリカ〉の個体形成南北アメリカ・カリブ・アフリカからの問い (2011)
  • 著者名/発表者名: 遠藤貢
  • 総ページ数: 768
  • 出版者: 平凡社
• [図書] グローバル化・変革主体・NGO (2011)
  • 著者名/発表者名: 遠藤貢
  • 総ページ数: 292
  • 出版者: 新評論
• [図書] 新興民主主義国における政党の動態と変容 (2010)
  • 著者名/発表者名: 遠藤貢
  • 出版者: アジア経済研究所