国際連盟の社会人道面での活動とイギリス人の東アジア情勢観察

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22530150
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 国際関係論
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 後藤 春美 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (00282492)
• 研究期間 (年度): 2010-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 国際連盟 / イギリス / internationalism / アヘン / 対中国技術協力 / 保健衛生 / ビルマ

研究概要

国際連盟は、平和の維持を第一の目的として設立された機関であったが、社会・人道面でも大きな役割を果たした。また、その活動は当初はヨーロッパ中心であったが、1920年代半ば以降は東アジアでも、保健衛生、アヘンの取り締まり、中国との技術協力などの活動を行った。このような国際連盟の東アジアにおける社会人道面での活動にイギリス人はどのように関与し、また、国際主義の高まりとの日本の格闘をどのように観察していたか、について研究を行った。

研究成果

• [雑誌論文] 1939年の国際連盟対中国技術協力とビルマロード (2014)
  • 著者名/発表者名: 後藤春美
  • 雑誌名: 国際社会科学(紀要) 巻: 63号
• [雑誌論文] 国際連合麻薬委員会設立をめぐるイギリス外交――ビルマのアヘン問題という桎梏 (2013)
  • 著者名/発表者名: 後藤春美
  • 雑誌名: 国際政治 巻: 173号 ページ: 127-140
  • 査読あり
• [学会発表] 国際関係の中のイギリス帝国と東アジアの境界領域 (2013)
  • 著者名/発表者名: 後藤春美
  • 学会等名: 史学会
  • 発表場所: 東京大学(文京区本郷)
  • 年月日: 2013-11-09
• [図書] 「イギリス帝国の危機と国際連盟の成立」、第一次世界大戦と帝国の遺産 (2014)
  • 著者名/発表者名: 後藤春美 (池田嘉郎編)
  • 総ページ数: 283(うち25-51頁を執筆)
  • 出版者: 山川出版社
• [図書] 「国際連盟と日本――満洲事変期の対中国技術協力をめぐって」、グローバル・ガバナンスと日本 (2013)
  • 著者名/発表者名: 後藤春美 (細谷雄一編)
  • 総ページ数: 302(うち15-56頁を執筆)
  • 出版者: 中央公論新社(所収)
• [図書] 「日本による占領から『解放』後ビルマのアヘン規制構想」、アジア遊学ヨーロピアン・グローバリゼーションの歴史的位相 (2013)
  • 著者名/発表者名: 後藤春美 (渡辺昭一編)
  • 総ページ数: 236(うち202-213頁を執筆)
  • 出版者: 勉誠出版(所収)
• [図書] 「アヘンと国際秩序」、岩波講座東アジア近現代通史第4巻 (2011)
  • 著者名/発表者名: 後藤春美 (川島真など編)
  • 総ページ数: 395(うち206-226頁を執筆)
  • 出版者: 岩波書店(所収)
• [図書] 「日英150年の政治外交関係」、近代イギリスの歴史 (2011)
  • 著者名/発表者名: 後藤春美 (木畑洋一など編)
  • 総ページ数: 372(219-237頁を執筆)
  • 出版者: ミネルヴァ書房(所収)
• [図書] (共編著)帝国の長い影 (2010)
  • 著者名/発表者名: 後藤春美 (木畑洋一)
  • 総ページ数: 295
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [図書] The League of Nations, Washington and Inter- nationalism in East Asia, The International History of East Asia (2010)
  • 著者名/発表者名: GOTO-SHIBATA, Harumi (Antony Best (ed.))
  • 総ページ数: 57-68
  • 出版者: Routledge